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ホームページを自分で更新できるようにするには|見分け方と手順

公開 HPの困りごと相談室 編集部(株式会社AKIMA)確認:代表取締役 仲井 陽英

自社ホームページの総点検ガイド第8章 / 全8章

先に結論

ホームページを自分で更新できるかは、今の作りで決まります。WordPressなどのCMSやノーコードツールで作られていれば、管理画面のIDを受け取れば自社で更新できます。静的なHTMLなら、制作会社の更新代行か、更新できる仕組みへの作り直しが必要です。IDは制作会社のものを借りず、担当者ごとに記事を書ける権限だけのIDを発行してもらうのが安全です。始める前に、更新とバックアップを誰が担当するかも決めておいてください。

目次
  1. 1まず確かめる:今のホームページはCMSか、静的なHTMLか
  2. 2管理画面のIDと権限を、制作会社から受け取る手順
  3. 3更新のやり方を比べる:CMS・ノーコード・更新代行
  4. 4更新の担当と頻度の決め方
  5. 5壊さないための注意
  6. 6ケース別の判断
  7. 7よくある質問

まず確かめる:今のホームページはCMSか、静的なHTMLか

自分で更新できるかどうかは、ホームページの作り方で決まります。大きく分けると次の2つです。

  • CMS(コンテンツ管理システム):WordPressなどの、管理画面から文章や写真を変えられる仕組み。ブログを書く感覚で更新できます
  • 静的なHTML:ページ一枚一枚を、制作会社がプログラムのような書き方(HTML)で作ったもの。変えるには、ファイルを直接書き換えてサーバーに送る作業が要ります

このほか、Wixやペライチ、STUDIOといったサービス(ノーコードツール)で作られていれば、そのアカウントに入れば画面上で直せます。

自分で見分ける方法

次の順に確かめると、多くの場合は見当がつきます。

  1. 管理画面のアドレスを開いてみる:自社のアドレスの後ろに「/wp-admin/」を付けて開き、WordPressのログイン画面が出ればWordPressです
  2. ページのソース(裏側の文字)を見る:パソコンのブラウザでページを右クリックし「ページのソースを表示」を選びます。「wp-content」という文字があればWordPress、「wix」「jimdo」「studio」などのサービス名が多く出てくれば、そのサービスで作られている可能性が高いです
  3. 請求書を見る:WixやSTUDIOなどのサービスの利用料を払っていれば、そのサービスです
  4. 制作会社に聞く:上で分からなければ、「どの仕組みで作っていて、こちらで更新できる部分はどこか」を聞くのが確実です

AKIMAのHP年齢診断では、ページの中にWordPressの版が書かれている場合、その版が古いままかどうかを判定し、サイトの中でいちばん新しい日付も表示します。日付が何年も前で止まっているなら、更新できる仕組みがあっても使われていない、ということが分かります。

管理画面のIDと権限を、制作会社から受け取る手順

CMSで作られていても、管理画面に入るIDを制作会社だけが持っていることはよくあります。自分で更新するには、自社用のIDを受け取る必要があります。次の順で進めるとスムーズです。

  1. 契約書と保守の取り決めを確かめる:自社で更新してよいか、更新したら保守の対象外になるか、といった決まりがないかを見ます
  2. 制作会社に依頼する:「お知らせと写真を社内で更新したいので、管理画面に入る自社用のIDを発行してください」と伝えます。制作会社のIDやパスワードを教えてもらうのではなく、自社の担当者ごとに新しいIDを作ってもらうのがポイントです
  3. 権限を決める:更新の担当者には、記事やページを書ける権限だけを渡します(次の段落で説明します)。管理者の権限は、社長や総務の責任者など1人に絞ります
  4. 登録するメールアドレスを会社のものにする:個人のメールにすると、担当者が辞めたときにパスワードを再設定できなくなります
  5. 操作の説明を受ける:お知らせの書き方、写真の差し替え方、触らないほうがよい画面を、一度画面を見ながら教えてもらいます

WordPressでは、IDごとに「役割」を決められます。WordPressの公式の説明によると、管理者はサイトのすべての管理機能を使え、編集者はほかの人の記事も含めて公開・管理でき、投稿者は自分の記事を公開・管理でき、寄稿者は自分の記事を書けるが公開はできません。更新の担当者に、デザインやプラグインまで変えられる管理者の権限を渡す必要はありません。

制作会社と連絡がつかずIDを受け取れない場合は、制作会社と連絡が取れない・倒産したときにやることを先にご覧ください。サーバーやドメインの名義の確かめ方もまとめています。

更新のやり方を比べる:CMS・ノーコード・更新代行

自社で更新できるようにする方法は1つではありません。今のホームページの作り、社内の人手、更新したい量で選びます。

方法

向いている会社

自社でやること

注意点

選ぶ前に確かめること

WordPressなどのCMSで自社更新

お知らせや施工例を月に何度か載せたい。担当者を決められる

文章と写真の入力。場合によってはCMSやプラグインの更新

CMSやプラグインの更新を放っておくと、弱点が残る。更新で表示が崩れることもある

CMSの更新とバックアップを誰が担当するか

ノーコードツールで自社更新

ページ数が少なく、見た目も自分たちで直したい

文章・写真・レイアウトの変更。サービスの利用料の支払い

できることはサービスの範囲内。サービスをやめると、ページをそのまま持ち出せないことがある

独自ドメインが使えるか。やめるときにどうなるか

静的なHTMLのまま、制作会社に更新代行を頼む

更新は年に数回。社内に担当者を置けない

直したい文章と写真を送る

1回ごとに費用と日数がかかる。急ぎの差し替えに向かない

1回いくらか。何日で反映されるか

保守契約の中で更新代行を頼む

更新の頻度はそこそこ。手間をかけたくない

直したい内容を伝える

月に何回まで、どの程度までが料金の中かが会社ごとに違う

修正の回数と範囲。超えたらいくらか

作り直して、更新できる仕組みにする

今は静的なHTMLで、これから更新を増やしたい

作り直しの準備と、その後の更新

作り直しの費用と期間がかかる

どこまで自社で変えられる仕組みになるか

大事なのは、「自分で更新できる」と「自分で管理できる」は別だという点です。CMSで文章を変えられるようになっても、CMSそのものの更新やバックアップを誰かがしなければ、安全には使い続けられません。保守費に何が含まれているかはホームページの保守費用は何に払っているのかで、作業ごとに整理しています。

更新の担当と頻度の決め方

担当が決まっていないと、更新は数か月で止まります。最初に次の3つを決めます。

1. 何を更新するかを絞る

変わる情報だけに絞ります。お知らせ(休業日、新しいサービス)、施工例や実績、採用情報、営業時間や電話番号などです。数年に一度しか変わらない会社概要などは、制作会社に頼むと決めてもかまいません。

2. 担当者を2人にする

書く人と、公開前に確かめる人を分けます。1人だけだと、その人が休んだり辞めたりしたときに止まり、間違いにも気づきにくくなります。WordPressなら、書く人を寄稿者にし、確かめる人を編集者にすると、確かめる人が承認してから公開する流れを作れます。

3. 頻度を決めて、カレンダーに入れる

たとえば、施工例やお知らせは月に1回、連絡先は変わったらすぐ、全体の見直しは年に1回、のように決めます。頻度より、守れる量にすることが大切です。何年も前の日付のお知らせが一番上に残っていると、営業しているのか不安に思われることがあります。更新できないなら、日付の古いお知らせ欄はトップから外すのも一つの方法です。

壊さないための注意

自社で更新を始めるときに、気をつけたいことをまとめます。

  • 更新の前にバックアップを取る:WordPressの公式の資料では、データベースとファイルの両方をバックアップし、更新の少ないサイトは週に1回、多いサイトは毎日を目安にし、少なくとも3〜5世代を複数の場所に分けて残すよう勧めています。WordPressを新しい版に更新する前にも必ず取るよう案内しています。サーバーの機能で自動のバックアップがあるか、制作会社に確かめてください
  • 権限を分ける:更新の担当者には、記事やページを書ける権限だけを渡します。管理者のIDを社内で使い回すと、誰が何を変えたか分からなくなり、パスワードが漏れたときの被害も大きくなります
  • IDを人ごとに作る:1つのIDを複数人で共有せず、担当者ごとに作ります。辞めた人のIDは、その日のうちに止めます
  • デザインやプラグインの画面は触らない:文章と写真の更新に慣れるまでは、見た目の設定や追加部品の画面は制作会社に任せます
  • 公開したらスマホで見る:パソコンで整って見えても、スマホでは写真が大きすぎたり、表が崩れたりすることがあります
  • 写真の権利と個人情報に気をつける:インターネットで拾った写真は使わない。お客様の家や顔が写った施工写真は、載せてよいかを確かめます

IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」の第4.0版では、自社診断の項目に「ウェブサイトを安全に運用する」が加わり、「情報セキュリティ5か条」にも「バックアップを取ろう!」が加わって6か条になりました。自社で更新するようになったら、ホームページも会社の大事な情報として、同じように守る対象になります。ホームページ全体の点検の順番は自社ホームページの総点検ガイドにまとめています。

ケース別の判断

WordPressで作られているが、IDを制作会社しか持っていない

制作会社に、担当者ごとのIDを、記事を書ける権限で発行してもらいます。あわせて、管理者のIDが1つ自社にもあるか(なければ責任者用に1つ)、CMSとプラグインの更新とバックアップを誰がするかを決めておきます。

静的なHTMLで作られていて、更新は年に数回

無理にCMSへ作り直す必要はありません。制作会社の更新代行か、保守契約の中での修正で足ります。1回の費用と、頼んでから反映までの日数を確かめておけば十分です。

静的なHTMLだが、施工例やお知らせを毎月載せたい

更新のたびに代行を頼むと、費用と時間がかさみます。施工例やお知らせのページだけを更新できる仕組みにするか、ホームページ全体を作り直すかを比べます。作り直す場合の判断は中小企業のホームページリニューアル完全ガイドで、依頼先の比べ方はホームページ制作会社の選び方で説明しています。

社内に担当者を置けない

自社更新にこだわらず、修正が月額に含まれる保守や月額制のサービスで「頼めば直る」体制にするほうが、結果として情報が新しく保てます。

参考までに、AKIMAの「HPもう、つくってます」では、ロゴ・画像・基本の会社情報はお客様が画面から変更でき、文章や色、セクションの入れ替えなどはAKIMAが対応します。料金は初期費用0円・月額19,800円(税別)で、サーバー・SSL・保守と軽微な修正を含みます。契約期間は12か月で、12か月ごとに自動更新し、期間中に解約する場合は残りの月数分の月額を一括で支払います。初月(お申し込み日から1か月)は無料で、その期間中はいつでも0円で解約できます。お申し込みにはクレジットカードの登録が必要です。詳しくは料金のページをご覧ください。

よくある質問

自分で更新したら、制作会社の保守の対象外になりますか?

契約によります。自社で更新した部分が原因の不具合は、保守の対象外とする契約もあります。IDを受け取るときに、「どこまで触ってよいか」「自社の更新で崩れたら直してもらえるか、費用はどうなるか」を確かめておいてください。

パソコンが得意な社員がいなくても、更新できますか?

お知らせや写真の差し替えなら、メールや文書作りができる人なら覚えられることが多いです。手順を1枚の紙にまとめておくと、担当が替わっても続けられます。CMSの更新やバックアップは、保守として頼む分け方もあります。

スマホから更新できますか?

WordPressは、スマホのブラウザからも管理画面に入って記事を書けます。ノーコードツールも、スマホから編集できるかはサービスごとに違うので、使っているサービスの案内で確かめてください。現場で撮った施工写真をその場で載せるといった使い方もできます。ただし、公開前に内容を確かめる人を決めておくことは、パソコンのときと同じです。

管理画面のIDを制作会社が渡してくれません

まず理由を聞いてください。セキュリティのために管理者のIDは渡さない、という方針の会社もあります。その場合でも、記事を書ける権限のIDなら発行してもらえることがあります。どうしても受け取れず、更新もしてもらえないなら、ドメインとサーバーの名義を確かめたうえで、依頼先の見直しを考えます。

この記事の一次情報

・HP年齢診断が実際に判定している項目のうち、ページの中に書かれたWordPressの版が古いままか、サイト内のいちばん新しい日付、を見分け方の手がかりとして示しました。 ・AKIMAの「HPもう、つくってます」で、ロゴ・画像・基本の会社情報はお客様が画面から変更でき、文章や色、セクションの入れ替えなどは運営が対応する、という実際の運用と、実際の料金条件(初期費用0円・月額19,800円税別、サーバー・SSL・保守と軽微な修正を含む、契約12か月・自動更新、期間中の解約は残月数分を一括、初月無料で期間中は0円解約、クレジットカード登録必須)を載せました。

出典

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