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「保護されていない通信」と自社サイトに出たら|原因と直し方

公開 HPの困りごと相談室 編集部(株式会社AKIMA)確認:代表取締役 仲井 陽英

自社ホームページの総点検ガイド第1章 / 全8章

先に結論

「保護されていない通信」は、ブラウザが「このページは暗号化されていない」と知らせる表示で、ウイルスに感染したという意味ではありません。原因の多くは、①サイトがhttpのまま、②http://で開くとhttpsへ移らない、③SSL証明書の期限切れや設定の誤り、④httpsのページにhttpの画像などが混ざっている、のどれかです。直すのはサイトの管理者側で、SSL証明書を入れ、httpsへ自動で移る設定をします。お問い合わせフォームがあるサイトは入力内容が暗号化されずに送られるので、早めに直してください。

目次
  1. 1「保護されていない通信」が出る意味
  2. 2主な原因は4つ
  3. 3自分で確かめる手順
  4. 4原因別の直し方
  5. 5誰に頼むか(ケース別)
  6. 6放っておくと困ること
  7. 7よくある質問

「保護されていない通信」が出る意味

Google Chromeでは、ページを開くとアドレス欄(URLが出る部分)の左に、そのページとのやり取りが守られているかを示す表示が出ます。「保護されていない通信」は、そのページが暗号化されていない、という知らせです。Chromeのヘルプでは、この状態では送ったり受け取ったりする情報を第三者に見られたり、書き換えられたりするおそれがある、と説明されています。

これは「サイトがウイルスに感染した」という意味ではありません。表示を消すには、見る側ではなくサイトを管理する側が直す必要があります。

よく似た表示に「安全ではありません」「危険」があります。意味が違うので、まずどれが出ているかを確かめてください。

表示

意味

サイト側でやること

鍵などのアイコン(表示なし)

通信が暗号化されている

なし。SSL証明書の期限だけ見張る

「保護されていない通信」

そのページが暗号化されていない(httpのまま)

SSL証明書を入れて、httpsで表示する

「このサイトへの接続は安全ではありません」

見る人が「常に安全な接続を使用する」をオンにしていて、httpsに対応していないサイトを開いた

「保護されていない通信」と同じ。httpsに対応する

赤い警告画面や「危険」

証明書の問題や、危険なサイトと判定されたなど、より強い警告

早急に原因を調べる。管理者に連絡する

ページ全体が赤い警告画面になる場合は、Chromeのヘルプによると、Googleのセーフ ブラウジングで危険なサイトと判定されています。これは別の問題なので、管理者にすぐ調べてもらってください。

主な原因は4つ

自社サイトに「保護されていない通信」と出る原因は、ほとんどが次の4つのどれかです。

原因1:サイトがhttpのまま

URLが「http://」で始まり、SSL証明書(通信を暗号化するための電子的な証明書)が入っていない状態です。古い作りのサイトによくあり、全ページに表示が出ます。

原因2:httpsはあるのに、httpで開くと移らない

「https://」で開けば鍵が出るのに、「http://」で開いたときにhttpsへ自動で移る設定(リダイレクト)がない状態です。名刺や古いリンクの「http://」から来たお客様にだけ表示が出るので、社内では気づきにくいのが特徴です。

原因3:SSL証明書の期限切れや設定の誤り

SSL証明書には有効期限があります。期限が切れたり、証明書の名前とサイトのアドレスが合っていなかったりすると、ページの前に警告の画面が出て、お客様がサイトを開きにくくなります。期限切れの対処はSSL証明書の期限が切れたときの対処で詳しく説明しています。

原因4:httpsのページに、httpの画像などが混ざっている

ページ自体はhttpsなのに、中の画像やプログラムを「http://」で読み込んでいる状態を「混在コンテンツ」と呼びます。Googleの開発者向け解説(web.dev)では、とくにプログラムを読み込む場合はページ全体を操られるおそれがあり危険だとされ、今の多くのブラウザはこれを読み込まずにブロックします。画像が出ない、一部の動きが止まる、という形で現れることもあります。

原因

見え方

自分で確かめる方法

直し方

頼む先

httpのまま

全ページに表示が出る

URLの先頭を「https://」に変えて開いてみる。開けなければこれ

SSL証明書を入れ、httpsへ移る設定をする

サーバーの契約者、制作会社

httpで開くと移らない

「http://」から来たときだけ出る

アドレス欄に「http://」から入力して開き、httpsに変わるか見る

httpからhttpsへの永続的な転送(301など)を設定する

サーバーの契約者、制作会社

証明書の期限切れ・設定の誤り

ページの前に警告画面が出る

鍵のアイコンから証明書の有効期限を見る

証明書を更新する。自動更新を設定する

サーバーの契約者、証明書を買った先

混在コンテンツ

一部のページだけ。画像が出ないことも

表示が出るページを特定する。HP年齢診断でも分かる

画像やプログラムのURLをhttpsに書き換える

制作会社、更新している担当者

自分で確かめる手順

制作会社に連絡する前に、次の順で確かめておくと話が早く進みます(パソコンのChromeの例)。

  1. どのページで出るかを見る:トップページだけか、全ページか、特定のページだけか。全ページなら原因1か2、特定のページだけなら原因4の可能性が高くなります
  2. httpsで開き直す:アドレス欄のURLの先頭を「https://」にして開きます。開けて鍵が出るなら、証明書は入っています
  3. httpで開いてみる:アドレス欄に「http://」から自社のURLを入力します。自動でhttpsに変われば問題ありません。変わらなければ原因2です
  4. 証明書の期限を見る:httpsで開いた状態で、アドレス欄の左のアイコンをクリックし、接続の情報から証明書の有効期限を確かめます
  5. スマホとフォームのページも見る:自分のスマホで開き、お問い合わせフォームのページに表示が出ていないかをとくに確かめます

手順に自信がない場合は、HP年齢診断でURLを入れると、自動で確かめられます。HP年齢診断では、ページがhttpsになっているか、「http://」で開いたときにhttpsへ移るか、SSL証明書がいつまで有効か、httpsのページの中にhttpで読み込む画像やプログラムがないか、お問い合わせフォームの入力内容が暗号化されずに送られていないか、を実際に判定しています。

原因別の直し方

作業はサーバーの管理画面などで行います。頼むときに何をお願いすればよいかが分かるよう、中身を説明します。

httpのままなら:SSL証明書を入れる

まず、サーバー(サイトのデータを置いている場所)でSSL証明書を使えるようにします。今の多くのレンタルサーバーには、管理画面から無料の証明書を設定できる機能があります。無料の証明書を発行しているLet's Encryptの案内でも、ホスティング会社が対応していれば、証明書の取得・設定・自動更新を代わりに行ってもらえる、とされています。対応していない場合は、サーバー会社に相談するか、サーバーの乗り換えを考えます。

httpsへの転送を設定する

証明書を入れただけでは、「http://」で来た人には表示が残ります。httpのURLにアクセスがあったら、httpsのURLへ自動で移る設定をします。Googleは、httpからhttpsへの切り替えもURLが変わる「サイトの移転」にあたるとし、301などの永続的な転送をサーバー側で設定し、少なくとも1年は残すよう案内しています。

サイトの中のURLをhttpsに直す

ページの中の画像やプログラムの読み込み先に「http://」が残っていると、混在コンテンツになります。WordPressなどでは、サイトのアドレスの設定をhttpsに変え、本文や画像のURLも置き換えます。地図や動画の埋め込みが古いコードなら、貼り替えます。

証明書の期限切れなら:更新し、自動更新にする

期限が切れていたら更新し、自動で更新される設定かを確かめます。SSL証明書の有効期間は、業界の取り決め(CA/Browserフォーラム)により2026年3月から段階的に短くなり、最終的には47日になる予定です。手作業で毎年更新する運用は、今後ますます続けにくくなります。

直したあとに確かめること

  • トップページと、お問い合わせフォームのページで鍵が出るか
  • 「http://」で開いて、httpsに移るか
  • 画像が表示されないページがないか
  • お問い合わせフォームから実際に送って、届くか

誰に頼むか(ケース別)

誰が管理者かによって、最初の連絡先が変わります。

制作会社と保守の契約がある場合

まず制作会社に連絡し、保守の範囲にhttps化が含まれるかを確かめます。証明書を入れただけでは表示が残ることがあるので、「httpsへの転送」と「混在コンテンツの修正」まで含むかを聞いておきます。

自社でサーバーを契約している場合

サーバー会社の管理画面に、無料のSSL証明書の設定がないかを見ます。転送やサイトの中のURLの書き換えは作りによって専門の知識が要るので、そこだけ制作会社に頼むのも手です。

制作会社と連絡が取れない、管理者が分からない場合

先に、サーバーとドメインの契約者が誰かを確かめます。請求書がどこから届いているか、ドメインの登録情報が誰の名義になっているかを見ます。名義が前の制作会社のままだと、設定を変えるのに手続きが要ることがあります。ドメインを自社の管理に移す方法は会社のドメインを移管する手順と注意点にまとめています。

作りが古く、https化で崩れそうな場合

10年近く前の作りで、スマホにも対応していない場合は、https化だけを直してもほかの不具合が残ります。この場合は、https化を含めた作り直しも比べてみてください。判断の目安はホームページリニューアル完全ガイドで説明しています。

どの場合も、頼むときは次の質問をしておくと、直したあとに困ることが減ります。

  • 証明書は自動で更新されますか。期限はどこで確かめられますか
  • httpからhttpsへの転送は設定に含まれますか
  • サイトの中のhttpのURL(画像など)も直してもらえますか
  • メールの設定には影響しませんか

放っておくと困ること

表示が出ていてもサイトは見られますが、次の点で損をします。

  • お問い合わせフォームの内容が暗号化されない:お名前や電話番号が、暗号化されないまま送られます。フォームがあるサイトでは、優先して直したい点です
  • お客様が不安になる:アドレス欄の表示を見て、問い合わせをやめる人がいます
  • 検索での評価:Googleは、ページが安全な方法で配信されているかを、使う人の体験として確かめる項目に挙げています

サイトを止める必要はなく、管理者に直してもらえば済む問題です。ほかに止まっている所がないかも見直したい場合は、自社ホームページの総点検ガイドの順番で確かめると漏れがありません。

なお、AKIMAの「HPもう、つくってます」は、サーバーとSSL証明書を月額に含めており、AKIMAが2026年10月に自社サイトを公開したときも、SSL証明書は公開先のサービス(Vercel)で自動で発行されました。料金は初期費用0円・月額19,800円(税別)、契約は12か月ごとの自動更新で、期間中に解約する場合は残りの月数分を一括で支払う条件があります(詳しくは料金のページ)。

よくある質問

「保護されていない通信」と出たら、ウイルスに感染しているのですか?

いいえ。この表示は、ページが暗号化されずに配信されている、という意味です。感染や乗っ取りを示すものではありません。ただし、ページ全体が赤い警告画面になる場合は別の問題なので、すぐに管理者に調べてもらってください。

SSL化に費用はかかりますか?

証明書そのものは無料のものがあり、多くのレンタルサーバーで使えます。ただし、転送の設定やサイトの中のURLの書き換えを制作会社に頼む場合は、作業費がかかることがあります。保守の契約に含まれているかを先に確かめてください。

httpsに切り替えると、検索順位が下がりますか?

Googleは、httpからhttpsへの切り替えをサイトの移転として扱います。永続的な転送を正しく設定すれば、評価は新しいURLへ引き継がれますが、切り替えのあとしばらくは順位が変動することがあります。転送の設定を省かないことが大切です。

この記事の一次情報

・AKIMAのHP年齢診断で実際に判定している項目(ページがhttpsか、http://で開いたときhttpsへ移るか、SSL証明書の有効期限、httpsのページにhttpで読み込む画像やプログラムがないか、フォームの入力内容が暗号化されずに送られていないか)をもとに、原因の見分け方を整理しました。 ・AKIMAが2026年10月に自社サイトをVercelで公開したとき、SSL証明書は自動で発行されました。 ・料金と条件は、AKIMAの実際の料金条件(初期費用0円・月額19,800円税別、12か月の自動更新、中途解約は残月数分一括)です。

出典

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