AKIMA

「この接続ではプライバシーが保護されません」と自社サイトに出たら

公開 HPの困りごと相談室 編集部(株式会社AKIMA)確認:代表取締役 仲井 陽英

自社ホームページの総点検ガイド第9章 / 全13章

先に結論

「この接続ではプライバシーが保護されません」は、ブラウザがサイトの証明書を確かめられなかったときに出る警告で、原因は見ている端末・ネットワーク・サイトのどれかにあります。まず画面のエラーの文字を控え、端末の日付と時刻を確かめ、モバイル回線や別の端末でも開きます。自分の端末だけなら時計やWi-Fi、セキュリティソフトの問題です。どこで開いても出るなら自社サイト側で、期限切れ、wwwの有無の名前の不一致、証明書の設定の誤りが主な原因です。エラーの文字を添えて、サーバー会社か制作会社に直してもらいます。

目次
  1. 1この警告が出たときに、まず知っておくこと
  2. 2エラーコード別の意味と原因
  3. 3見る側の原因か、自社サイト側の原因かを切り分ける
  4. 4スマホで出る場合(証明書の期限切れと言われたとき)
  5. 5自社サイト側の原因と、直し方・頼む先
  6. 6ケース別の判断
  7. 7よくある質問
  8. 8次に確かめること

この警告が出たときに、まず知っておくこと

「この接続ではプライバシーが保護されません」は、Google Chromeがページを開く前に画面いっぱいに出す警告です。ブラウザが「このサイトとの通信を安全に暗号化できるか確かめられなかった」ときに出ます。通信の暗号化には、サイトに入っているSSL証明書(「このサイトは本物です」と示す電子的な証明書)が使われていて、その証明書の確認でつまずくと、この画面になります。

大切なのは、原因が自社サイトにあるとは限らない点です。Chromeのヘルプ(Androidのページ)では、この画面が出る原因は「サイト」「ネットワーク」「デバイス(見ている端末)」のどれかにある、と説明されています。社長のスマホで出たからといって、サイトが壊れたとは限りません。

また、これは「ウイルスに感染した」という意味ではありません。ただ、お客様からは「危ないサイト」に見えるので、自社サイト側の原因なら早めに直します。

よく似た表示との違いは次のとおりです。

エラーコード別の意味と原因

警告画面には、「NET::ERR_CERT_DATE_INVALID」のような英語のエラーの文字が小さく出ています。これが原因を見分けるいちばんの手がかりです。画面を写真に撮るか、文字を控えてから次の表と見比べてください。意味の欄は、Chromeの開発元が公開しているエラーの一覧(Chromiumのソースコード)とChromeのヘルプをもとに、やさしく言い換えたものです。

エラーの文字

意味

見る側の原因として多いもの

自社サイト側の原因として多いもの

NET::ERR_CERT_DATE_INVALID

端末の時計で見ると、証明書がまだ有効になっていないか、期限が切れている

端末の日付・時刻のずれ(Chromeのヘルプでは「時計が遅れています」「時計が進んでいます」と出ることも)

SSL証明書の期限切れ。自動更新の失敗

NET::ERR_CERT_COMMON_NAME_INVALID

証明書に書かれた名前と、開こうとしたアドレスが合っていない

ほぼない

「www」の付く・付かないの片方にしか証明書がない。ドメインの向き先を変えた直後で、別のサイト用の証明書が出ている

NET::ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID

ブラウザが信頼していない発行元が署名した証明書が出ている

公衆Wi-Fiのログイン前、ウイルス対策ソフトのHTTPS検査、会社のプロキシ

自分で作った証明書(自己署名)をそのまま使っている。証明書の入れ方の誤り

NET::ERR_CERT_WEAK_SIGNATURE_ALGORITHM

証明書が、今では弱いとされる方式で署名されている

ほぼない

とても古い証明書を使い続けている

NET::ERR_CERT_REVOKED

証明書が取り消されている

ほぼない

発行元が証明書を無効にした。発行し直しが必要

表にない文字(ERR_CERTIFICATE_TRANSPARENCY_REQUIREDなど)が出たときも、そのまま控えて管理者に伝えれば、原因を調べる手がかりになります。

見る側の原因か、自社サイト側の原因かを切り分ける

直す相手を間違えないために、まず「自分の端末だけで出ているのか、誰が見ても出るのか」を切り分けます。次の順に確かめてください。

  1. 端末の日付と時刻を見る:エラーの文字が「ERR_CERT_DATE_INVALID」なら最初に確かめます。Chromeのヘルプでは、端末の日付と時刻が正しくないとこのエラーが出ると説明されています。手動で時刻を合わせた端末で起きがちです。
  2. つないでいるネットワークを変える:カフェや駅、ホテルの公衆Wi-Fiでは、ログイン画面を通るまで警告が出ることがあります。Chromeのヘルプでも、まず「http://」で始まるサイトを開いてWi-Fiにログインするよう案内しています。スマホのモバイル回線(Wi-Fiを切った状態)で開き直して比べます。
  3. セキュリティソフトと会社のネットワークを疑う:Chromeのヘルプでは、ウイルス対策ソフトのHTTPSを検査する機能や、職場のプロキシ(社内の通信を中継する仕組み)が原因になることがあるとしています。社内のパソコンだけで出るなら、社内のIT担当やソフトの管理者に相談します。自分で設定を変えたら、作業のあとで必ず元に戻します。
  4. 別の人・別の端末でも開いてもらう:家族のスマホや、社外の人に開いてもらいます。どの端末・どの回線でも同じエラーが出るなら、自社サイト側の原因と考えます。

見えている状態

判断

次にやること

自分の端末だけ。ほかの端末やモバイル回線では出ない

見る側の原因

時計、Wi-Fiのログイン、セキュリティソフトを確かめる。サイトの管理者に頼む必要はない

社内のパソコンだけで出る。社外では出ない

社内のネットワークやソフトの原因

社内のIT担当、ソフトの管理会社に相談する

どの端末・回線でも同じエラーの文字が出る

自社サイト側の原因

エラーの文字を控えて、サーバー会社か制作会社に連絡する

「www」の付くアドレスだけ、または付かないアドレスだけで出る

自社サイト側(名前の不一致)

出るほうのアドレスを控えて、証明書の追加を頼む

スマホで出る場合(証明書の期限切れと言われたとき)

スマホで「セキュリティ証明書の期限が切れている」といった警告が出たときも、切り分けの考え方はパソコンと同じです。

AndroidのChromeの場合

パソコンと同じ「この接続ではプライバシーが保護されません」の画面が出ます。Chromeのヘルプ(Android)でも、原因はサイト、ネットワーク、端末のいずれかだと説明されています。まず設定アプリで日付と時刻が「自動」になっているかを確かめ、Wi-Fiを切ってモバイル回線で開き直します。

iPhoneのSafariの場合

Safariでは、Chromeとは違う文言の警告が出ます。Appleのサポートでは、Safariに「この接続は安全ではありません」などの警告が出る理由として、サイトの証明書の期限が切れている、または有効でない場合を挙げています。証明書の問題の場合はサイトの所有者や管理者に知らせるよう案内しているので、自社サイトなら管理しているのは自社、ということになります。

スマホだけで出るときに多い原因

  • 日付と時刻の設定:手動にしていて時刻がずれている
  • 公衆Wi-Fiにつながったまま:ログインしていない、または以前つないだWi-Fiに自動でつながっている
  • 端末のOSがとても古い:Chromeのヘルプでも、OSを最新の状態にすることが対処の一つに挙がっています。更新が止まった古い端末だけで出るなら、端末側の原因を疑います

モバイル回線に切り替えても、別のスマホでも出るなら、自社サイトの証明書の期限切れや設定の問題です。次の章へ進みます。

自社サイト側の原因と、直し方・頼む先

証明書の作業は、サーバー(サイトのデータを置いている場所)の管理画面で行います。多くの会社では制作会社かサーバー会社に頼むことになるので、原因ごとに何を頼めばよいかをまとめます。

期限切れ(ERR_CERT_DATE_INVALID)

証明書を更新し、自動更新が止まった理由を確かめてもらいます。期限の確かめ方、自動更新の仕組み、無料の証明書の考え方はSSL証明書の期限切れで警告が出たらにまとめているので、ここでは繰り返しません。

名前の不一致(ERR_CERT_COMMON_NAME_INVALID)

よくあるのは、「example.co.jp」には証明書があるのに、「www.example.co.jp」には入っていない(またはその逆)というケースです。名刺やチラシに載せたアドレスが証明書のないほうだと、そこから来たお客様にだけ警告が出ます。頼むときは「wwwの付くアドレスと付かないアドレスの両方に証明書を入れ、どちらで来ても決めた一つのアドレスへ移るようにしてください」と伝えます。SSL化の全体の手順はホームページをSSL化する方法にあります。

もう一つは、ドメインの向き先を新しいサーバーへ変えた直後です。新しい側でまだ自社のドメイン用の証明書が発行されておらず、サーバー会社の別の名前の証明書が出てしまうことがあります。いつ向き先を変えたか、誰が作業したかを確かめ、作業した会社に連絡します。

発行元が信頼されない・設定の誤り(ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID など)

どの端末でもこのエラーが出るなら、サーバーに入っている証明書の種類か入れ方に問題があります。テスト用に自分で作った証明書のまま公開している、証明書を入れるときに必要なファイルが欠けている、などです。サイト側の作業になるので、エラーの文字と、出ているアドレスを控えて、サーバー会社か制作会社に伝えます。

今の契約の形

最初に連絡する先

伝えること

制作会社と保守契約がある

制作会社

エラーの文字、出るアドレス(wwwの有無)、出始めた日

サーバーは自社名義で契約している

サーバー会社(管理画面の無料SSLの設定で直せることも多い)

対象のドメイン、wwwの有無の両方に証明書が入っているか

最近ドメインの向き先やサーバーを変えた

その作業をした会社

変えた日と、新しい側で証明書が発行されているか

誰が管理しているか分からない

まずドメインとサーバーの契約者を確かめる

請求書の差出人、ドメインの登録情報

管理者が分からない場合の確かめ方はドメインの管理者を確認する方法にまとめています。

ケース別の判断

自分のスマホやパソコンでだけ出る場合

サイトの管理者に頼む必要はありません。日付と時刻、Wi-Fiのログイン、セキュリティソフトの順に確かめます。お客様から「警告が出た」と言われたのでなければ、まず自分の端末を疑うのが近道です。

お客様や取引先から「警告が出る」と言われた場合

相手の端末の問題と決めつけず、自分でもモバイル回線と社外の端末で開きます。同じエラーの文字が出たら、その日のうちに管理者に連絡します。

管理者が分からない、何年も誰も触っていない場合

証明書の前に、ドメインとサーバーを自社で押さえることを優先します。古い作りでスマホにも対応していないなら、証明書だけ直すか、作り直すかを比べる時期かもしれません。

なお、AKIMAのHP年齢診断は、サイトが「https://」で開けるかと、証明書の期限(切れている、または切れる日が近い)を確かめます。一方で、名前の不一致や発行元の問題はこの診断では判定していないので、この記事の切り分けの手順で確かめてください。

よくある質問

警告画面の「詳細設定」から先に進んでも大丈夫ですか?

自社サイトの表示を確かめるだけなら進めても中身は見られますが、お客様に「進んでください」と案内するのはやめてください。警告が出ている状態では、本物のサイトかどうかをブラウザが確かめられていません。直すべきはサイト側の証明書です。

自社サイトでは出ないのに、取引先のサイトで出ます

取引先のサイトの問題か、自分の端末の問題かのどちらかです。ほかのサイトが普通に開けて、モバイル回線でも同じ警告が出るなら、取引先のサイト側の可能性が高いので、相手の担当者にエラーの文字を伝えてあげると親切です。警告が出たままのサイトには、パスワードなどを入力しないでください。

次に確かめること

警告が消えたら、ドメインの更新日、証明書の自動更新、制作会社との契約もあわせて見直しておくと、同じことが起きにくくなります。順番は自社ホームページの総点検ガイドにまとめています。警告ではなく、サイトそのものが開かない場合はホームページが開けない・表示されないときの確かめ方を見てください。

AKIMAの「HPもう、つくってます」は、サーバーとSSL証明書を月額に含めて管理する方式です。料金は初期費用0円・月額19,800円(税別)、契約は12か月で自動更新、期間中に解約する場合は残りの月数分を一括でお支払いいただきます。初月は無料でその間は0円で解約でき、お申し込みにはクレジットカードの登録が必要です(詳しくは料金のページ)。

この記事の一次情報

・AKIMAのHP年齢診断は、サイトが「https://」で開けるかと、SSL証明書の期限(切れている・30日以内に切れる。Let's Encryptなど自動更新の証明書は7日以内)を判定しています。証明書の名前の不一致や発行元の信頼性は判定していません(実装で確認:証明書は期限の日付と発行元の名前だけを読み取っている)。

出典

このガイドの章を見る

次に読む記事

警告・セキュリティの記事一覧/HPの困りごと相談室のトップ