AKIMA

ドメインの更新料金と、届いた案内の見分け方|期限切れを防ぐ

公開 HPの困りごと相談室 編集部(株式会社AKIMA)確認:代表取締役 仲井 陽英

自社ホームページの総点検ガイド第6章 / 全8章

先に結論

ドメインの更新料金は、契約している登録事業者ごとに決まっていて、同じ.co.jpや.comでも会社によって違います。取得したときの安い料金と、2年目からの更新料金も別なので、比べるときは毎年の更新料金を見ます。更新の案内や請求が届いたら、支払う前に、差出人が実際の契約先か、管理画面とWHOISの期限と合っているかを確かめてください。契約先を名乗る偽のメールも確認されています。期限が切れるとサイトとメールが止まり、回復には手数料がかかることが多いので、自動更新のカードの期限と通知先のメールも見直しておきます。

目次
  1. 1ドメインの更新料金は「どこに払っているか」で決まる
  2. 2初年度と更新で料金が違う理由と、.jp・.co.jp・.comの違い
  3. 3届いた更新の案内・請求が本物か見分ける方法
  4. 4期限が切れるとどうなるか
  5. 5自動更新にしていても止まる理由:カードの期限と通知先
  6. 6ケース別の判断
  7. 7よくある質問
  8. 8次に確かめること

ドメインの更新料金は「どこに払っているか」で決まる

ドメインは、インターネット上の会社の住所にあたるものです(例:〇〇.co.jp)。買い切りではなく、1年ごとなどの期間で登録を続ける仕組みで、続けるたびに更新料金がかかります。

申し込みや更新は、窓口になる登録事業者(.jpでは「指定事業者」、.comなどでは「レジストラ」)を通して行います。JPRSは指定事業者を、JPドメイン名の登録・更新の窓口を提供する事業者と説明しています。.comなどについてもICANN(ルールをつくる国際的な団体)は、料金の支払いは登録事業者と登録者のあいだの取引だとしています。

つまり、同じ「〇〇.co.jp」でも、どの事業者と契約しているかで更新料金が変わります。会社が登録事業者と直接契約していない場合もあるので、まず自社の払い方を確かめます。

払い方の形

請求はどこから来るか

料金を確かめる場所

気をつけたいこと

登録事業者と自社で直接契約

登録事業者(ドメインの会社)

その事業者の料金表と、自社の管理画面

カードの期限切れや、通知メールの見落としで更新が止まる

サーバーの契約にセットで入っている

サーバー会社

サーバー会社の料金表と契約条件

サーバーをやめると、ドメインの更新料金が別にかかることがある

制作会社の保守料にまとめて入っている

制作会社

保守の契約書・見積書

保守をやめたとき、ドメインの更新を誰がするかが宙に浮きやすい

どれか分からない

分からない

請求書、カードの明細、WHOIS(後で説明)

更新日も分からないまま、期限切れになりやすい

制作会社経由の形では、名義や管理画面が制作会社の側にあることもあります。確かめ方はドメインの管理者を確認する方法にまとめています。

初年度と更新で料金が違う理由と、.jp・.co.jp・.comの違い

まちがえやすいのが、「取得したときの料金」と「2年目からの更新料金」が違うことです。取得はキャンペーンで安くなっていることが多く、比べるべきは毎年の更新料金です。

例として、お名前.comの料金ページを2026年10月に確認すると、.comと.jpの取得は条件付きで1円(お1人様1個までなど)でした。一方、更新の料金表では1年あたり.comが1,408円、.jpが3,124円、.co.jpが7,678円(いずれも税込)です。同じページには、一時的に「サービス維持調整費」が加算される場合があること、価格は予告なく終わる場合があることも書かれています。料金はよく変わるので、必ず各社の最新の料金表で確かめてください。

ドメインの種類によっても、料金の水準と登録できる人が違います。

種類

だれが登録できるか

期限と更新の決まり

更新料金の例(上の料金表)

選ぶときの目安

.co.jp

日本で登記している会社。原則1つの組織で1つだけ

登録した日の1年後の月末が期限。廃止しなければ1年ずつ自動で更新

7,678円/年(税込)

会社の実在が伝わりやすい。作り直しがききにくいので、期限切れは特に避けたい

.jp

日本国内に住所がある個人・団体・組織。数の制限なし

.co.jpと同じく、1年後の月末が期限

3,124円/年(税込)

会社以外の団体や、サービス名で取る場合にも使える

.com

国や会社の制限なし

登録事業者ごとの契約期間。期限の前に事業者からの通知の決まりがある

1,408円/年(税込)

料金は安めだが、事業者ごとの差やキャンペーンの差が大きい

サーバーと同時に契約すると「更新料金が無料」になるサービスもあります。上の料金ページでは、その代わりに更新後12か月はサーバーを使い続ける必要があり、途中で解約すると更新費用の実費を請求される場合がある、という条件でした。「無料」の条件まで読んで比べてください。また.comなどでは、ICANNが登録事業者に、期限が切れたあとの更新料金や、削除後に元に戻す料金もサイトに示すよう求めています。期限後の料金は高くなることがあるので、あわせて見ておきます。

届いた更新の案内・請求が本物か見分ける方法

更新の時期が近づくと、案内のメールや請求書が届きます。中には、契約先を名乗る偽のメールや、契約していない会社からの案内もあります。支払う前に、次の4つを順に確かめてください。

  1. 差出人が、実際に契約している先か:前の年の請求書、クレジットカードの明細、契約書を見て、同じ会社かを照らし合わせます。似た名前の会社もあるので、社名は1文字ずつ見比べます。
  2. メールのリンクは押さず、自分で管理画面を開く:ブックマークなどから自分でログインし、更新日と支払い状況を確かめます。
  3. WHOISで、期限と登録事業者を確かめる:WHOISは、ドメインの登録情報を誰でも調べられるサービスです。.jpや.co.jpはJPRS WHOIS、.comなどはICANN Lookupで調べ、案内に書かれた期限や事業者と合っているかを見ます。
  4. 本物のメールの特徴と比べる:たとえばさくらインターネットは、正規のメールには本文に会員IDと契約者名が書かれていることが多く、送信元は「@sakura.ad.jp」で終わる、と案内しています。

ドメインの更新を装った偽のメールは、実際に繰り返し確認されています。さくらインターネットは2026年7月に「【さくらインターネット】ドメイン更新に関するご請求書」という件名で偽のサイトへ誘う例を、お名前.comも「期限切れ: ドメイン ******.com の更新が必要です」といった件名の例を公表しています。ICANNも、ドメインの状態は契約している登録事業者に直接確かめるよう案内しています。

届いたもの

考えられること

次の一手

契約している事業者から、いつもと同じ形の更新案内

本物の可能性が高い

念のため管理画面から更新日を確かめて、そこから支払う

契約している事業者を名乗り「停止」「至急」とせかすメール

偽のメールの可能性がある

リンクを押さず、自分で管理画面を開いて状態を見る

聞いたことのない会社からの更新の案内や請求書

契約先とは別の会社からの勧誘の可能性がある

前年の請求書と照らし合わせる。分からないまま支払わない

制作会社から「ドメイン更新料」の請求

制作会社が代わりに契約・更新している形

どの事業者で、誰の名義で更新しているかを聞いて記録する

もし偽のサイトにIDやパスワード、カード番号を入れてしまったら、すぐにパスワードを変え、カード会社に連絡してください。

期限が切れるとどうなるか

ドメインの期限が切れると、ホームページとメールが同時に止まるおそれがあります。会社のメールアドレス(〇〇@〇〇.co.jp)も同じドメインで動いているためです。

.jp・.co.jpの場合

JPRSの案内では、期限(月末)を過ぎても、すぐに消えるわけではありません。.jpなどの汎用JPドメイン名は1か月間、.co.jpなどの属性型は6か月間、使えない状態のまま残り、その月の1日から20日までに回復の申請をすれば元に戻せます。ただし回復の申請は、指定事業者に相談して行い、手数料がかかることが多く、受付期間や扱いは事業者ごとに違うとされています。

回復しないまま期間が過ぎると、同じ文字列を第三者が登録できるようになります。JPRSは、第三者に取られると詐欺サイトに悪用されたり、同じメールアドレスでなりすましのメールを送られたりするおそれがある、と注意を呼びかけています。

.comなどの場合

ICANNのルールでは、登録事業者は期限の約1か月前と約1週間前に通知を送り、期限後5日以内に更新されなければもう1回通知を送ります。期限後はサイトの表示などが止められる期間があり、削除されたあとも30日間は元に戻せる期間がありますが、料金は通常の更新より高くなることがあります。

どちらの場合も、期限切れに気づいたらすぐ事業者に連絡するのが最初の一手です。

自動更新にしていても止まる理由:カードの期限と通知先

自動更新にしていても、更新が止まることがあります。よくあるのは次の3つです。

  • 登録しているクレジットカードの期限が切れた:ICANNは登録者の責任として、自動更新を使うなら支払いの情報を最新にしておくことを挙げています。カードを作り替えたら、ドメインの管理画面の登録も変えます。
  • 通知が届くメールアドレスが、誰も見ていないアドレスになっている:退職した社員や前の制作会社のアドレスのままだと、決済ができなかったという本物の通知を見落とします。
  • 事業者の受付の締切が、ドメインの期限より早い:JPドメインの期限は月末ですが、事業者の受付はその前に締め切られることがあります。たとえばお名前.comの2016年の案内では、.co.jpなどの受付は月末の2日前の19時まで、銀行振込とコンビニ払いはさらに早い締切でした。自社の契約先の案内で確かめます。

JPRSの説明でいう「自動更新」は台帳の上で期限が1年延びる仕組みのことで、契約している事業者への支払いが要らなくなるわけではありません。

AKIMAのHP年齢診断は、SSL証明書の期限や、メールのなりすまし対策(SPF・DMARC)の設定は外から確かめますが、ドメインの名義や期限は判定していません。ドメインの期限は自分で確かめ、SSL証明書の期限と同じ表で管理すると見落としが減ります(SSL証明書の期限が切れたときの対処)。

ケース別の判断

聞いたことのない会社から、更新の案内や請求書が届いた場合

前の年の請求書とカードの明細を見て、契約先と同じ会社かを確かめます。違う会社なら、その案内に従う必要はありません。更新は契約先の管理画面から行います。

制作会社から「ドメイン更新料」を請求された場合

制作会社が代わりに契約している形です。どの事業者で、誰の名義で、いつまで更新したのかを聞いて記録しておきます。連絡が取れなくなると更新が止まるおそれがあるからです(制作会社と連絡が取れない・倒産したときにやること)。

更新料金が急に上がった場合

取得のときのキャンペーン価格が終わり、通常の更新料金に戻ったことが多いです。毎年の料金を下げたいなら、ほかの事業者へ移す「移管」を考えます。期限まで1か月を切っている時期は避け、メールの設定を消さない順番で進めてください(ドメイン移管の手順と注意点)。

気づいたら期限が過ぎていた場合

すぐに契約先の事業者に連絡します。.co.jpなどなら、回復できる期間のうちに申請すれば戻せる可能性があります。手数料がかかることが多いので、金額もその場で確かめます。

よくある質問

ドメインの更新料金は、どの会社でも同じですか?

同じではありません。料金は窓口になる登録事業者ごとに決まっていて、同じ事業者でも取得の時期やキャンペーンで更新料金が違うことがあります。比べるときは取得の料金ではなく、毎年かかる更新料金と、期限が切れたあとの料金を見てください。

更新料金を安くするために、ドメインを取り直してもよいですか?

おすすめしません。ドメインを替えると、ホームページと会社のメールのアドレスが変わり、名刺や取引先への連絡まで手間がかかります。料金を下げたいなら、同じドメインのまま事業者を替える移管のほうが影響を抑えられます。

次に確かめること

ドメイン・SSL・警告・制作会社との契約を順に見直すなら自社ホームページの総点検ガイド、ドメインとメールのほかの困りごとはドメイン・メール・サーバーの困りごとにまとめています。

AKIMAのHP制作では、ドメインの移管は行わず、ドメインの契約は御社に残したまま、Webの表示先だけを切り替えます。2026年10月に自社サイトを公開したときも、バリュードメインの管理画面で、今あるメールや認証の設定を消さずに新しいサイト用の設定を追記しました。ご相談はお問い合わせから受け付けています。

この記事の一次情報

・AKIMAのHP年齢診断は、SSL証明書の期限と、メールのなりすまし対策(SPF・DMARC)の設定をDNSから確かめていますが、ドメインの名義や期限は判定していません(実装で確認)。そのため、ドメインの期限は管理画面かWHOISで自分で確かめる項目として書きました。 ・AKIMAが2026年10月に自社サイトを公開したときは、ドメインの移管はせず、バリュードメインの管理画面で既存のメール・認証のDNSレコードを消さずに残し、新しいサイト(Vercel)向けの設定とSearch Console・Resendの認証TXTを追記しました(ドメインの契約は自社に残したまま)。

出典

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