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ホームページリニューアルのタイミングの決め方|期限から逆算

公開 HPの困りごと相談室 編集部(株式会社AKIMA)確認:代表取締役 仲井 陽英

中小企業のホームページリニューアル完全ガイド第6章 / 全10章

先に結論

ホームページリニューアルのタイミングは、「外から決まる期限」と「社内の都合」を並べて決めます。外の期限は、サーバーや保守契約の更新月と解約の申し出の期限、ドメインの更新日、PHPやWordPressなど部品のサポート終了です。過ぎると費用の二重払いや、弱点が直されない状態につながります。社内の都合は、決算期・繁忙期・採用の時期・事業の節目です。公開日を決めたら半年ほど前から逆算して動き始め、繁忙期や長い休みの直前の公開は避けてください。

目次
  1. 1タイミングは「外から決まる期限」と「社内の都合」の2つで決める
  2. 2外から決まる期限を書き出す
  3. 3社内の都合で時期を選ぶ
  4. 4公開日から逆算するスケジュール
  5. 5避けたい時期
  6. 6ケース別の判断
  7. 7よくある質問

タイミングは「外から決まる期限」と「社内の都合」の2つで決める

ホームページには、自社の気持ちとは関係なく決まっている期限がいくつかあります。たとえばサーバーや保守の契約の更新月、ドメインの更新、ホームページを動かしている部品のサポート終了です。これを知らないまま進めると、新しいサイトの準備中に古い契約が1年延びてしまい、費用を二重に払うことがあります。

時期は次の2つに分けて考えます。

  • 外から決まる期限:契約の更新月、ドメインの更新、部品のサポート終了など。動かせないので、先に書き出します
  • 社内の都合:決算期、繁忙期、採用の時期、事業の節目など。ある程度は自社で選べます

順番は「外の期限で締め切りを決め、社内の都合で中身と公開日を調整する」です。作り直すべきかどうか自体に迷っている場合は、先にホームページが古いと感じたら|作り直すべきサインで判断してください。リニューアル全体の流れは中小企業のホームページリニューアル完全ガイドにまとめています。

外から決まる期限を書き出す

まず、期限を一覧にします。どれも請求書、契約書、管理画面のどこかに書いてあります。

期限の種類

どこで分かるか

過ぎるとどうなるか

動き始める目安

サーバーの契約の更新月

サーバー会社からの請求書、契約の管理画面

自動更新なら、もう1年分(または1か月分)払うことになる

解約の連絡の期限より前に、新しいサイトの公開日を決める

制作会社との保守契約の更新月

保守の契約書。「○か月前までに申し出がなければ自動更新」の一文

解約の申し出が間に合わないと、次の期間も続く

解約の申し出の期限から逆算する

ドメインの更新日

ドメイン会社からの案内、.jp ならJPRSのWHOIS

更新しないと廃止され、HPとメールが止まる

名義の確認も含めて、更新日の数か月前

SSL証明書の期限

ブラウザの鍵マーク、サーバーの管理画面

切れると、お客様のブラウザに警告が出る

自動で更新される仕組みか、先に確かめる

PHPなど部品のサポート終了

サーバーの管理画面、制作会社への問い合わせ

弱点が見つかっても直されなくなる

終了日の半年ほど前から相談する

契約の更新月は「解約の申し出の期限」まで見る

見落としやすいのは、更新月そのものではなく「何か月前までに申し出が必要か」です。たとえば「期間満了の1か月前までに申し出がなければ同じ条件で更新」と書かれた契約なら、本当の締め切りは更新月の1か月前です。

保守の費用が何に払われているかを確かめたい場合は、ホームページの保守費用は何に払っているのかも参考にしてください。

ドメインの更新日は、名義とセットで確かめる

ドメインは、会社のホームページとメールの住所にあたるものです。JPRSの案内では、.jp ドメインは更新の期限を過ぎて廃止されても、廃止から20日以内なら登録の回復を申し出られる、とされています。ただし手数料がかかることが多く、さらに時間がたつと第三者が同じドメインを登録できるようになります。リニューアルの時期にかかわらず、更新日と名義(誰の名前で登録されているか)は先に確かめておきます。確かめ方はドメインの管理者を確認する方法、更新の案内の見分け方はドメインの更新料金と、届いた案内の見分け方で説明しています。

部品のサポート終了は、2026年末にひとつの区切りがある

多くのホームページは、PHP(ホームページを動かすプログラムの言葉)の上で動いています。PHPの公式サイトでは、PHP 8.2 のセキュリティの修正は2026年12月31日まで、と案内されています。これより古い版は、すでに修正が出ていません。WordPressの公式サイトでも、推奨する環境として PHP 8.3 以上を挙げています。

AKIMAのHP年齢診断では、外から見える情報をもとに、サポートが終わった PHP や古いサーバーソフト、版6より前の WordPress で動いているようなら、要対応として表示しています。ここに当てはまるサイトは、PHPを上げると表示が崩れるおそれがあり、「部品を上げる工事」と「作り直し」の費用が近くなることがあります。どちらにするかを決める時期として、サポート終了の日を締め切りに置くと判断しやすくなります。

社内の都合で時期を選ぶ

外の期限で「いつまでに」が決まったら、次は社内の都合で「いつ始めて、いつ公開するか」を選びます。中小企業でよく考える4つの都合を並べます。

社内の都合

合わせると良いこと

気をつけること

判断の目安

決算期

来期の予算に入れやすい。今期の予算が余っていれば今期に発注できる

決算をまたぐと、支払いと会計の扱いが変わることがある

発注・支払いをどちらの期にするかを、先に顧問の税理士に聞く

繁忙期

閑散期に原稿や写真を集めると、社長や現場が時間を取りやすい

繁忙期の直前に公開すると、不具合があっても直す時間がない

お客様の問い合わせが増える時期の1〜2か月前までに公開する

採用の時期

応募を考える人がHPを見る前に、採用ページを用意できる

求人を出してからHPを直しても、最初の応募の波に間に合わない

求人を出す月より前に、採用ページだけでも先に公開する

事業の節目

社名変更、移転、新事業、代替わりの発表と合わせて伝えられる

中身が決まらないうちに作ると、公開後すぐに直すことになる

発表の日を公開日にし、決まっていない部分は後から足す

決算期をまたいで発注・支払いをするときは、ホームページの費用をどの期にどう処理するかが中身によって変わるため、顧問の税理士に確認してください。費用の目安はホームページリニューアルの費用相場と内訳で整理しています。工務店や建設会社なら、施工例の写真選びや社員の紹介など自社の作業は、現場が落ち着いている時期のほうが進みます。採用が間に合わないときは、採用ページだけを先に出す方法もあります(採用ページの作り方)。

公開日から逆算するスケジュール

公開日が決まったら、そこからさかのぼって予定を立てます。下は、10〜20ページほどの会社のホームページを作り直すときの、目安の例です。ページ数、原稿を誰が書くか、ドメインやメールの移し替えがあるかで期間は変わるので、見積もりのときに制作会社に自社の場合の期間を聞いてください。

公開日からの目安

やること

主に動く人

遅れやすい理由

6か月前

外の期限を書き出す。契約の解約の申し出の期限を確かめる

自社(総務)

契約書や請求書が見つからない

5か月前

今のHPの棚卸し。ドメイン・サーバー・管理画面の名義とIDを確かめる

自社

前の担当者しか知らない

4か月前

見積もりを取り、比べて、依頼先を決める

自社と制作会社

見積もりの中身がそろわず、比べられない

3か月前

載せるページを決め、原稿と写真を集め始める

自社

社長しか書けない内容で止まる

2か月前

デザインの確認、原稿の直し

制作会社が作り、自社が確かめる

確かめる人が決まっていない

1か月前

公開前の確認。スマホ表示、フォームの届き方、URLの転送、メールの設定

両方

直しが重なる

公開日

切り替え。フォームを実際に送ってみる

両方

(当日はなるべく作業を増やさない)

公開後1か月

検索からの訪問や問い合わせの変化を見る。古い契約を解約する

自社

古いサーバーを早く解約しすぎる

この表で大事なのは、最後の行です。古いサーバーは、新しいサイトに切り替わり、メールも問題なく届くと確かめてから解約します。切り替えの前に解約すると、ホームページやメールが止まることがあります。

URLが変わる場合、Googleは、小さいサイトから中くらいのサイトでも大半のページの移転が検索に反映されるまで数週間かかり、そのあいだ順位が一時的に変動することがある、と案内しています。公開後の1か月は、大きな広告や発表を重ねず、様子を見る期間として空けておくと安心です。

避けたい時期

次の時期の着手や公開は避けたほうが安全です。

  • 繁忙期の直前・最中の公開:問い合わせが多い時期に不具合が出ると、取りこぼしが大きくなります。Googleも、サイトの移転はアクセスが少ない時期に合わせるのがよい、としています
  • 長い休みの直前の公開:年末年始や大型連休の前に公開すると、フォームやメールの不具合に気づいても、制作会社も自社も動けません
  • 解約の申し出の期限を過ぎてからの着手:古い契約がもう1期分続き、新旧の費用を二重に払うことになります

なお、SSL証明書が切れて警告が出ている、ドメインの更新を忘れていた、といった「今止まっている」状態は、リニューアルの時期を待つ話ではありません。まず止まっている所を直し、そのあとで作り直しの時期を考えます。SSLの期限が切れたときの対処はSSL証明書の期限が切れたときの対処で説明しています。

ケース別の判断

サーバーの契約が3か月後に自動更新される

3か月で作り直しを終えるのは、原稿がそろっていないと難しい期間です。まず今の会社に、1か月ごとの延長や、短い期間での更新ができるかを聞きます。できないなら、もう1期分は払う前提で、そのあいだに落ち着いて作り直すほうが、急いで公開して不具合を残すより安全です。

PHPやWordPressが古いと言われたが、まだ表示は問題ない

今は表示されていても、弱点が見つかったときに直されない状態です。制作会社に「部品を上げる工事」と「作り直し」の両方の見積もりを頼み、費用の差が小さければ作り直しを、大きければまず部品を上げて時間をかせぐ、という順に考えます。どちらにしても、PHPのサポート終了日を締め切りに置きます。

来年春に採用を強化したい

求人を出す月から逆算して、少なくともその前に採用ページを公開します。全体のリニューアルが間に合わないなら、採用ページを先に、残りを後にします。採用ページに働く様子の写真を載せたいなら、撮影の予定も早めに入れておきます。

社名変更や代替わりの発表が決まっている

発表の日を公開日にすると、取引先やお客様に新しい会社の姿を一度に伝えられます。内容が固まるのが遅い場合は、トップページと会社概要だけを発表の日に合わせ、事業や施工例のページは後から足していく方法があります。

AKIMAの「HPもう、つくってます」は、御社の今のHPをもとに先にリニューアル案をつくってからご案内するため、案を見てから時期を決めることもできます。初期費用0円・月額19,800円(税別)の12か月契約で、12か月ごとに自動更新、期間中の解約は残りの月数分を一括で支払う条件です。初月(お申し込み日から1か月)は無料で、その期間中は0円で解約でき、お申し込みにはクレジットカードの登録が必要です。詳しくは料金のページで確かめてください。

よくある質問

リニューアルにいちばん良い月はありますか?

どの会社にも当てはまる月はありません。自社の繁忙期、決算期、契約の更新月によって変わります。目安としては、問い合わせが少ない時期に公開し、繁忙期の前に新しいHPが落ち着いている状態を作ることです。

今の制作会社に、リニューアルを考えていると先に伝えるべきですか?

保守の契約を解約するつもりなら、解約の申し出の期限より前に伝える必要があります。そのとき、ドメインやサーバーの名義、管理画面のID、今のページのデータを渡してもらえるかも一緒に確かめておくと、切り替えが楽になります。

サポート終了の日を過ぎたら、すぐにホームページが止まりますか?

すぐに表示が止まるわけではありません。サポートが終わると、弱点が見つかっても直されなくなる、という意味です。止まらないからといって放っておくと危険が増えるので、終了日を作り直しや部品の更新の締め切りとして使ってください。

この記事の一次情報

・AKIMAのHP年齢診断で実際に判定している項目のうち、時期の判断にかかわるもの(サポートが終わったPHP〔8.2より前〕や古いサーバーソフト〔Apache 2.4より前〕で動いているようなら要対応、版6より前のWordPressは要対応、SSL証明書の残り日数〔自動更新でない証明書は60日以内で注意、30日以内で要対応〕)をもとに、外から決まる期限を整理しました。 ・料金の例は、AKIMAの実際の料金条件です(初期費用0円、月額19,800円(税別)、契約期間12か月で自動更新、期間中の解約は残りの月数分を一括、初月無料で期間中は0円解約、クレジットカード登録が必要)。 ・逆算スケジュールの期間は、10〜20ページほどの会社サイトを想定した目安の例で、調査にもとづく平均ではありません。

出典

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