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ホームページリニューアルの費用相場と内訳|見積もりの見方

公開 HPの困りごと相談室 編集部(株式会社AKIMA)確認:代表取締役 仲井 陽英

中小企業のホームページリニューアル完全ガイド第2章 / 全10章

先に結論

中小企業のホームページリニューアル費用は、制作会社が公開している相場の例で50万〜300万円ほど、中心は100万円前後です。ただし金額の差は会社の規模よりも、原稿や写真を頼むか、URLの転送やドメイン・メールの移行、更新の仕組み(CMS)、公開後の保守がどこまで含まれるかで生まれます。見積もりは総額ではなく、この中身を並べて比べてください。最初の負担を抑えたい場合は月額制もありますが、契約期間と途中解約の条件を必ず確かめます。

目次
  1. 1公開されている費用相場の例
  2. 2費用の内訳と、それぞれの金額の例
  3. 3費用が上がる場合・下がる場合
  4. 4見積もりで確認すること
  5. 5一括払い(買い切り)と月額制の比べ方
  6. 6ケース別の判断
  7. 7よくある質問

公開されている費用相場の例

ホームページのリニューアル費用には、国などが出している公式の相場はありません。手がかりになるのは、制作会社が公開している相場の説明や、制作会社への聞き取り調査です。いくつか並べると、次のようになります。

出典

示されている金額

読み取るときの注意

NT CREATION(制作会社のコラム)

中小企業のリニューアルで50万〜300万円。シンプルな企業サイトで50万円前後、SEOやマーケティングの設計を含むと100万〜150万円程度、ECやシステム連携が要ると300万円以上のことも

規模と、どこまで頼むかで分けた目安

アーム(制作会社のコラム)

中小企業のコーポレートサイトのリニューアルで100万円前後が目安

総額を決めるのは規模よりも、URLが変わるか、引き継ぐページの数、CMSを乗り換えるか、作り直すか部分改修か、としている

JetB株式会社の聞き取り調査(制作会社106社、2023年10月〜2024年4月)

ホームページ制作の料金相場の全体平均は110万円。コーポレートサイトは3万5千円〜650万円と幅が広い

リニューアルに限った調査ではない。平均は高額な案件があると上がりやすい

どれも「100万円前後」を中心に、下は数十万円、上は数百万円まで広がっています。この幅は、制作会社の値付けの違いというより、見積もりに何が入っているかの違いから生まれます。同じ「リニューアル一式」でも、原稿や写真、移行の作業が入っているかどうかで、金額が倍以上変わることがあります。

リニューアルを考え始めたばかりで、作り直すべきかまだ迷っている場合は、先にホームページが古いと感じたら|作り直すべきサインで、直すだけで済むかを確かめてください。全体の進め方はリニューアル完全ガイドにまとめています。

費用の内訳と、それぞれの金額の例

見積もりの項目は、おおむね次のように分かれます。金額は、NT CREATIONのコラムで示されている例です。会社によって項目の分け方が違うので、名前ではなく「何の作業か」で見比べてください。

項目

何をする作業か

金額の例

見積もりで確かめること

ディレクション

全体の進め方の管理、打ち合わせ、スケジュールの調整

(独立した項目にせず、他の項目に含める会社もある)

窓口は誰か。打ち合わせの回数に上限があるか

設計・デザイン

載せるページと順番を決め、画面のデザインを作る

20万〜100万円

デザイン案は何案か。直しは何回までか

コーディング・CMS構築

デザインをホームページの形にし、更新の仕組み(CMS)を入れる

20万〜80万円

スマホ表示を含むか。自社で更新できる範囲はどこまでか

原稿の作成

事業内容や会社紹介などの文章を書く

1ページあたり1万〜5万円

自社で書くのか、取材して書いてもらえるのか

写真撮影・動画

社屋、社員、施工例などを撮影する

5万〜30万円

撮影の日数とカット数。今ある写真を使えるか

機能の追加

予約フォームや会員機能など

10万〜50万円(EC機能は50万〜100万円以上)

本当に要る機能か。お問い合わせフォームで足りないか

移行

古いページからの転送(URLが変わる場合)、ドメインやメールの設定の切り替え

(出典に金額の例なし)

見積もりに含まれているか。メールを止めない手順か

保守・更新代行

公開後のサーバー、SSL、修正の対応

月1万〜5万円

月額に何が含まれ、何が別料金か

表のうち、見落とされやすいのが原稿と移行です。アームのコラムでも、追加費用が出やすい箇所として原稿の執筆・撮影、ページの追加、移行する本数の超過、転送(リダイレクト)の対応、公開後の修正を挙げ、安い見積もりは原稿や移行、転送が別になっていて範囲が狭い場合が多い、としています。

移行で特に注意したいのはメールです。ホームページと会社のメールが同じドメインで動いている会社は多く、ドメインの設定を入れ替えるときにメールの設定を消してしまうと、メールが届かなくなります。見積もりの段階で、メールの設定に触れるのか、触れる場合は誰がどう確かめるのかを聞いておいてください。

費用が上がる場合・下がる場合

同じ会社のホームページでも、選び方しだいで金額は大きく変わります。主な分かれ目は次のとおりです。

  • ページ数:10ページ前後か、施工例や事業ごとのページで数十ページになるか。引き継ぐページが多いほど、移行の作業も増えます
  • デザイン:ひな形(テンプレート)を使うか、ゼロから作るか
  • 原稿と写真:自社で用意するか、取材や撮影まで頼むか
  • URLが変わるか:変わるなら、古いURLから新しいURLへの転送の設計が要ります
  • CMSを乗り換えるか:今の仕組みから別の仕組みへ移すと、移行の費用が出ます
  • 機能:予約、会員、ネット販売などを足すか
  • 依頼先:個人、地域の制作会社、大手の代理店のどこに頼むか

こう考えると判断しやすくなります。

  • 費用を抑えたい場合:ページ数を絞り、今のURLとドメインをそのまま使い、原稿は今のホームページの文章をもとに直す。機能はお問い合わせフォームだけにする
  • 費用をかける価値がある場合:施工例や実績が問い合わせの決め手になる業種で、写真と事例のページを充実させたいとき。採用に力を入れたいとき
  • 作り直さない選択も:数年以内に作ったスマホ対応のサイトなら、足りないページを足すだけで済み、費用は作り直しより小さくなります

見積もりで確認すること

見積もりを2〜3社から取ったら、総額だけで比べず、次の点を並べて確かめてください。答えがあいまいな所は、見積書や契約書に書いてもらいます。

  1. 「一式」の中身:ページ数、デザイン案の数、直しの回数が書かれているか
  2. 原稿と写真:誰が用意するか。頼む場合、何ページ分・何カットまでか
  3. スマホ表示:スマホでの表示と確認が含まれているか
  4. 移行:URLの転送、ドメインやメールの切り替えが含まれているか。メールを止めない手順か
  5. 公開後に自分で変えられる範囲:お知らせ、写真、文章のどこまでを自社で更新できるか
  6. 保守の月額:サーバー、SSL、修正のどれが含まれるか。修正は月に何回・どの程度までか
  7. 名義:ドメインとサーバーは、自社の名義になるか
  8. やめるとき:解約したら、ホームページのデータやドメインを持ち出せるか

安い見積もりが悪いわけではありません。範囲が狭いぶん安いのか、作業の進め方の工夫で安いのかを、上の点で見分けることが大切です。制作会社の選び方そのものはホームページ制作会社の選び方で説明しています。

一括払い(買い切り)と月額制の比べ方

支払い方には、最初に制作費をまとめて払い、公開後は保守費を払う「一括払い(買い切り)」と、制作費を払わずに月々払う「月額制」があります。

比べる点

一括払い(買い切り)

月額制

最初の負担

大きい(制作費をまとめて払う)

小さい(制作費0円のことが多い)

長く使ったとき

使う年数が長いほど、1年あたりは安くなる

払い続けるので、長く使うほど総額は増える

保守や修正

別に保守契約を結ぶことが多い

月額に含まれることが多い。範囲は会社ごとに違う

契約の縛り

制作が終われば、保守以外の縛りは少ない

契約期間と、途中でやめるときの費用がある

向いている会社

予算をまとめて取れる。同じホームページを長く使う。自社で更新できる人がいる

最初にまとまった予算を取りにくい。更新や修正を任せたい

総額は、使う年数で逆転します。たとえば計算の例として、制作費100万円+保守月1万円の一括払いと、制作費0円・月2万円の月額制を比べると、3年では一括払いが136万円・月額制が72万円、5年では160万円と120万円、8年では196万円と192万円、9年では208万円と216万円になります。実際には、保守や修正で何をしてもらえるかが違うので、金額と一緒に中身を比べてください。月額制の仕組みと注意点は月額制のホームページ制作とはで詳しく説明しています。

月額制の一例として、AKIMAの「HPもう、つくってます」の条件を書いておきます。初期費用0円、月額19,800円(税別、税込21,780円)で、採用ページを付ける場合はオプションで月額9,800円(税別)です。契約期間は12か月で、12か月ごとに自動更新します。契約期間中に解約する場合は、残りの月数分の月額を一括で支払います。初月(お申し込み日から1か月)は無料で、その期間中はいつでも0円で解約できます。お申し込みにはクレジットカードの登録が必要です。詳しい内容は料金のページで確かめてください。

ケース別の判断

今期はまとまった予算が取れない

月額制か、ページを分けて段階的に作り直す方法が候補です。補助金を使う場合は、ホームページの費用だけでは申請できない、上限があるなどの条件が付くことがあり、条件は公募の回ごとに変わります。最新の公募要領で確かめてください。使える補助金の探し方はホームページ制作に使える補助金にまとめています。

見積もりが3社で50万円と150万円に分かれた

まず、上の「見積もりで確認すること」の8つを表にして並べます。多くの場合、原稿・写真・移行・保守のどれかが、安い見積もりに入っていません。足りない部分を自社でできるなら安い見積もりで、できないなら含まれている見積もりで比べ直します。

同じホームページを10年近く使うつもりで、更新は自社でできる

一括払いのほうが総額を抑えやすい条件です。ただし、公開後もSSLやサーバー、CMSの更新は必要です。保守を誰がやるかを決めてから選んでください。

よくある質問

リニューアルの費用は、新しく作るより安くなりますか?

今のページの文章や写真を使えるぶん、原稿の費用を抑えられることがあります。一方で、URLの転送やドメイン・メールの切り替えなど、新規にはない移行の作業が増えます。安くなるとは限りません。

保守費は払わないといけませんか?

必ず契約するものではありませんが、サーバーやSSLの更新、CMSの更新は誰かがやる必要があります。自社でできないなら、保守を頼むか、それが含まれる月額制を選ぶほうが安全です。

見積もりは無料で取れますか?

見積もりを無料で出すかどうかは会社によって違い、デザイン案まで作る提案は有料のこともあります。依頼する前に、どこから費用がかかるかを確かめてください。

あとから追加費用がかかるのは、どんなときですか?

ページや機能を足したとき、原稿や写真を途中から頼んだとき、移行するページが見積もりより多かったとき、公開後に大きな修正をしたときです。見積もりの段階で、どこからが追加になるかを書面で確かめておくと防げます。

この記事の一次情報

・料金の例は、AKIMAの実際の料金条件です(初期費用0円、月額19,800円(税別・税込21,780円)、採用ページオプション月額9,800円(税別)、契約期間12か月で自動更新、期間中の解約は残りの月数分を一括、初月無料で期間中は0円解約、クレジットカード登録が必要)。 ・移行で「メールの設定を消さない」注意は、AKIMAが2026年10月に自社サイトを公開したとき、バリュードメインで既存のレコードを消さずに追記してドメインを新しいサイトへ向けた実作業にもとづきます。 ・一括払いと月額制の総額の比較は、仮の金額(制作費100万円+保守月1万円/制作費0円・月2万円)で計算した例です。

出典

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