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ホームページが古いと感じたら|作り直すべき9つのサイン

公開 HPの困りごと相談室 編集部(株式会社AKIMA)確認:代表取締役 仲井 陽英

中小企業のホームページリニューアル完全ガイド第1章 / 全10章

先に結論

ホームページが古いかどうかは、色や雰囲気ではなく、お客様が困る所があるかで判断します。スマホで拡大しないと読めない、アドレスが http のまま、日付が何年も前で止まっている、電話番号が押せない、お問い合わせフォームがない、料金や実績のページがない。こうしたサインのうち、日付やページ不足など中身の古さは直すだけで済むことが多く、スマホ用の設定がない・表やFlashで組まれているなど作りの古さがあれば作り直しを考えます。まず自分のスマホで確かめてください。

目次
  1. 1「古い」は見た目ではなく、お客様が困るかどうかで決める
  2. 2作り直すべきかが分かる9つのサイン
  3. 3自分のスマホで5分でできる確かめ方
  4. 4直すだけでよい場合と、作り直す場合
  5. 5ケース別の判断
  6. 6よくある質問

「古い」は見た目ではなく、お客様が困るかどうかで決める

「うちのホームページ、古いかもしれない」と感じるきっかけは、色や写真の雰囲気であることが多いと思います。ただ、見た目の好みだけで作り直すと、費用をかけたのに問い合わせが変わらない、ということが起きます。

判断に使いたいのは、次の2つです。

  • 作りの古さ:スマホに合わせる設定や、通信を守る https など、今のお客様の見方に合っているか
  • 中身の古さ:日付が止まっていないか、お客様が知りたいページがそろっているか、連絡しやすいか

作りが古いと、直せる範囲に限りがあります。中身が古いだけなら、直すだけで済むことが多くなります。リニューアル全体の判断軸と進め方は中小企業のホームページリニューアル完全ガイドにまとめています。この記事では、そのうち「古さのサイン」を一つずつ具体的に見ていきます。

作り直すべきかが分かる9つのサイン

ここで挙げるサインは、AKIMAのHP年齢診断が実際に判定に使っている項目です。診断では、ページのHTMLに残っている書き方から「何年ごろの作りか」を推定します。たとえば、スマホ用の設定がないのは2012年ごろより前、表で画面を組む書き方は2008年ごろまでによくある作り、という目安です。年はあくまで手がかりからの推定で、作った年そのものではありません。

サイン1:スマホで開くと、文字を拡大しないと読めない

スマホの画面に合わせて表示するための設定(viewport という1行の指定)がないと、パソコン用の画面を縮めたまま表示されます。お客様は指で拡大して、左右に動かしながら読むことになります。設定があっても、画面の横にはみ出す部分があると、ページが左右に揺れて読みにくくなります。文字が小さすぎる(12px未満)場合も同じです。

Googleは、登録と順位付けにスマホ版のページの内容を使うと説明しています(モバイルファーストインデックス)。スマホで読みにくいことは、お客様にとっても検索にとっても弱点です。

サイン2:表(table)やフレーム、Flashで画面が組まれている

昔のホームページは、表の枠を使って画面を区切ったり(2008年ごろまで)、画面をフレームで分けたり(2005年ごろまで)していました。文字の色や大きさを font タグという古い書き方で指定しているのも、同じ時代の作りです。こうしたページは、スマホに合わせて組み替えるのが難しく、部分的な手直しでは追いつきません。

動きのある画面にFlashを使っている場合は、すでに表示されていない可能性があります。Adobeは2020年12月31日でFlash Playerのサポートを終え、2021年1月12日からFlashの内容の実行をブロックしています。

サイン3:アドレスが http のまま

アドレスが https ではなく http で始まると、ブラウザに「保護されていない通信」と出ます。お客様には「このサイトは大丈夫か」と映ります。Googleも、ページが安全な方法で配信されているかを、使う人の体験として確かめる項目に挙げています。https のページでも、お問い合わせフォームの送り先だけが http になっていると、入力したお名前や電話番号が暗号化されずに送られます。警告の意味と直し方は「保護されていない通信」と出たときの記事で説明しています。

サイン4:いちばん新しい日付が何年も前

ページの下にある著作権表記(© 2016 など)や、お知らせの日付が何年も前のままだと、「この会社はまだ営業しているのか」と思われることがあります。HP年齢診断では、ページに書かれたいちばん新しい年を見て、去年より前なら注意、4年以上前なら早めに直したい項目として扱っています。

ここは、作り直さなくても直せることが多い部分です。ただし「お知らせを更新したくても、やり方が分からない」「制作会社に頼まないと変えられない」状態なら、更新の仕組みそのものを見直す時期です。

サイン5:電話番号を押しても電話がかからない

スマホで見ているお客様は、電話番号を押せばそのまま電話がかかると思っています。番号が文字や画像で書かれているだけだと、メモして打ち直す手間がかかり、そこで離れる人がいます。スマホで開いた最初の画面に、電話やお問い合わせの入口がないのも同じです。連絡先を探して下まで動かす必要があります。

サイン6:お問い合わせフォームがない

電話しか連絡手段がないと、夜や休みの日にホームページを見た人は、その場で問い合わせられません。フォームがある場合は、個人情報の取り扱い(プライバシーポリシー)が書かれているかも合わせて確かめます。個人情報を集めているのに説明がない状態は、信頼を下げます。

サイン7:お客様が知りたいページが足りない

HP年齢診断では、お客様が会社を選ぶときに見るページを9種類に分けて、いくつあるかを数えています。会社概要、事業・サービス、料金、実績・事例、お客様の声、よくある質問、アクセス、採用、お問い合わせの9つです。3種類以下なら、情報が大きく足りない状態として扱います。

特に料金の目安と実績・事例は、ないと「高そう」「任せて大丈夫か分からない」と思われ、問い合わせの前に離れる原因になります。

サイン8:検索結果に会社名や説明が正しく出ない

ページの題名(タイトル)がない、検索結果に出る説明文が設定されていない、ページの大見出しがない。こうした状態だと、会社名で検索しても、何の会社かが伝わりにくくなります。住所や営業時間を検索エンジンに分かる形で書いているか、ページの一覧(サイトマップ)があるかも、診断で見ている項目です。

サイン9:アクセスの数字が取れていない、部品が古い

Googleアナリティクスが古い版(ユニバーサルアナリティクス)のままだと、2023年7月1日から数字が処理されていません。何人来て、何人問い合わせたかが分からない状態です。また、WordPressや、jQuery という部品の古い版のまま更新が止まっているサイトもあります。WordPressの古い版は、乗っ取りに使われる弱点が知られていることがあります。

自分のスマホで5分でできる確かめ方

専門の道具がなくても、次の順番で多くのサインは確かめられます。

  1. スマホで自社のトップページを開く:拡大しないで文字が読めるか。画面が左右に揺れないか
  2. アドレス欄を見る:鍵のマークや「保護されていない通信」の表示を確かめる
  3. 電話番号を押してみる:電話アプリが立ち上がるか
  4. ページのいちばん下まで動かす:著作権表記やお知らせの年が何年か
  5. メニューを開く:会社概要、事業内容、料金の目安、実績、よくある質問、採用、お問い合わせがあるか数える
  6. お問い合わせフォームから自分あてに送ってみる:届くか、誰のメールに届くか
  7. 会社名で検索する:検索結果に会社名と、何の会社かが分かる説明が出ているか

作りの古さ(スマホ用の設定、表のレイアウト、古い部品の版など)は、画面を見るだけでは分かりにくい部分です。HP年齢診断にURLを入れると、HTMLに残っている手がかりから推定した「何年製」と、見つかった手がかり、上のサインの判定をまとめて確かめられます。

直すだけでよい場合と、作り直す場合

サインが見つかっても、すべて作り直しになるわけではありません。サインの種類によって、直し方が変わります。

サイン

直すだけでよい場合

作り直しを考える場合

先に確かめること

スマホで読みにくい

スマホ対応の作りで、はみ出しや文字の小ささだけが気になる

スマホ用の設定がない。表やフレームで組まれている

スマホ用の設定があるか(診断で分かる)

http のまま

サーバーでSSLを有効にし、http から https へ転送すれば済む

古い仕組みでSSLを入れられない。中に http の部品が多い

サーバーの契約者と、管理画面に入れるか

日付が古い

管理画面から自社でお知らせや表記を更新できる

更新の仕組みがなく、毎回制作会社に頼むしかない

誰が、どうやって更新しているか

電話が押せない、フォームがない

電話番号にリンクを付ける、フォームを1ページ足す

最初の画面の作りから変えないと入口を置けない

フォームの届け先と、プライバシーポリシーの有無

知りたいページが足りない

足りないのが1〜2種類で、ページを足せる仕組みがある

3種類以下しかなく、事業内容も今と合っていない

載せる原稿と写真を用意できるか

Flash、古いWordPressなど部品が古い

WordPressを最新版に上げられ、テーマやプラグインも対応している

Flashを使っている。版を上げると表示が崩れる

管理画面のIDと、最後に更新した時期

まとめると、中身だけが古いなら直す、作り(スマホ用の設定、表のレイアウト、Flash)が古いなら作り直す、が基本の考え方です。作りが古いサイトに部分的な手直しを重ねると、直すたびに別の所が崩れ、結果として高くつくことがあります。

反対に、数年以内に作ったスマホ対応のサイトなら、作り直さずに情報とお問い合わせの入口を足すほうが、早く安く効果が出ることが多いです。作り直す場合の費用の目安と内訳はホームページリニューアルの費用相場と内訳で詳しく説明しています。

ケース別の判断

スマホで開くと縮んで表示され、お知らせが2018年で止まっている

スマホ用の設定がなく、更新も止まっているので、作り直しを考える段階です。先に、ドメインとサーバーの契約者、管理画面に入れるかを確かめます。今のページの文章は、作り直すときの原稿のもとになるので、消さずに残しておいてください。

スマホでは読めるが、料金や実績のページがない

作りは今の見方に合っているので、まずはページを足す手直しで十分です。料金は「○○円〜」の目安だけでも、問い合わせの前の不安を減らせます。実績は写真と一言の説明から始められます。

見た目は新しいが、http のままで「保護されていない通信」と出る

多くはサーバーの設定で直せます。SSLを有効にして、http で開いたときに https へ転送する設定を入れます。直したあと、フォームの送り先も https になっているかを確かめます。

採用のために直したいが、採用ページがない

求人を見た人は、応募の前に会社のホームページで雰囲気を確かめます。作りが新しければ採用ページを足す手直しで足ります。作りが古いなら、作り直しと合わせて採用ページを用意します。載せる内容は採用につながるホームページガイドを参考にしてください。

作り直すかどうか、案を見てから決めたい場合もあると思います。AKIMAでは、今のホームページの内容をもとに新しい案を先につくってお見せしています(サービスの内容)。

よくある質問

デザインだけ新しくすれば、問い合わせは増えますか?

見た目だけを変えても、料金の目安や実績、連絡の入口が足りないままだと、問い合わせは増えにくいです。見た目より先に、お客様が知りたいページと、スマホで連絡しやすいかを確かめてください。

何年たったら作り直すべきですか?

年数だけでは決まりません。10年前の作りでも、スマホに対応していて情報が更新されていれば、急いで作り直す必要はありません。反対に数年前に作ったサイトでも、スマホで読みにくく更新もできないなら、作り直しを考える価値があります。

WordPressで作っていれば古くないですか?

WordPressで作っていても、版が古いまま更新が止まっていることがあります。管理画面で今の版を確かめ、最新版に上げられるか、上げても表示が崩れないかを確かめてください。

古いサインがあると、検索に出なくなりますか?

すぐに出なくなるとは限りません。ただし、Googleはスマホ版のページの内容で登録と順位付けをしています。スマホで読めない、題名や説明がない、といった状態は、検索で不利になりやすい点です。

この記事の一次情報

・AKIMAのHP年齢診断で実際に判定に使っている項目をもとに、9つのサインを整理しました。スマホ用の設定(viewport)の有無、画面の横のはみ出し、12px未満の小さい文字、表・フレーム・font タグ・Flash を使った古い作り、https かどうか、フォームの送り先の暗号化、ページに書かれたいちばん新しい年(去年より前で注意、4年以上前で要対応)、スマホで電話番号が押せるか、スマホの最初の画面に連絡の入口があるか、お問い合わせフォームとプライバシーポリシーの有無、お客様が知りたいページ9種類(会社概要・事業・料金・実績・お客様の声・よくある質問・アクセス・採用・お問い合わせ)のうち何種類あるか(3種類以下で要対応)、ページの題名・説明文・大見出し・構造化データ・サイトマップ、Googleアナリティクスの旧版、古いWordPress・jQueryの版。 ・「何年ごろの作りか」の目安(スマホ用の設定がない=2012年ごろより前、表のレイアウト=2008年ごろまで、フレーム=2005年ごろまで、Flash=2010年ごろまで、http=2017年ごろより前に多い)は、HP年齢診断の推定ロジック(hp-age.v1)で使っている年です。

出典

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