AKIMA

ホームページリニューアルで検索順位を落とさない進め方|SEOの注意点

公開 HPの困りごと相談室 編集部(株式会社AKIMA)確認:代表取締役 仲井 陽英

中小企業のホームページリニューアル完全ガイド第11章 / 全11章

先に結論

ホームページのリニューアルで検索順位が下がる原因の多くは、URLが変わったのに古いURLからの301転送が漏れていること、ページやタイトルの言葉を減らしたこと、制作中のnoindexを外し忘れたことです。公開前に今のURLをすべて書き出して転送表をつくり、公開日にnoindexを外して新しいサイトマップをSearch Consoleへ送り、公開後は数週間〜数か月、公開前の数字と比べます。移転のあいだ順位が一時的に揺れるのは通常のことなので、慰てて設定を変えず、転送は1年以上残してください。

目次
  1. 1リニューアルで検索順位が下がる主な原因
  2. 2公開前にやること:URL一覧と転送表をつくる
  3. 3公開日にやること
  4. 4公開後にやること:1週間・1か月・1年
  5. 5すでに順位が下がってしまったときの確かめ方
  6. 6ケース別の判断
  7. 7よくある質問
  8. 8次に確かめること

リニューアルで検索順位が下がる主な原因

リニューアルそのものが順位を下げるわけではありません。下がるのは、Googleがこれまで見ていた手がかりが消えたり、新しいページに引き継がれなかったりしたときです。よくある原因は次のとおりです。

原因

何が起きるか

防ぎ方

確かめる場所

URLが変わったのに301転送の漏れがある

古いURLが「見つかりません(404)」になり、検索結果から外れていく。外部からのリンクの効き目も新しいページに移らない

古いURLと新しいURLの対応表をつくり、1ページずつ永続的な転送(301)をかける

古いURLを実際に開く。Search ConsoleのURL検査

ページを削除した・まとめた

そのページで拾えていた検索語句が丸ごとなくなる

訪問のあるページは残すか、内容の近いページへ転送する

Search Consoleの検索パフォーマンス(ページ別)

タイトル・見出しを変えた

検索結果に出る題名と、ページが何の話かの手がかりが変わる

検索で来ていた語句を、新しいタイトルと見出しにも残す

新しいページのtitleとh1

内部リンクが減った

メニューや本文から外れたページが見つけてもらいにくくなる

大事なページには、サイト内の別のページから必ずリンクを張る

メニュー、フッター、本文のリンク

noindexやrobots.txtのブロックが残っている

制作中に入れた「検索に載せない」設定のまま公開され、サイト全体が検索から消えていく

公開の日に必ず外す。外したかを一覧で確かめる

Search Consoleのページのインデックス登録

表示が遅くなった

スマホで待たされ、読む前に戻られる

写真の大きさを抑え、公開前にスマホで速さを測る

Search ConsoleのCore Web Vitals

ドメインも変えた

サイト全体が「引っ越し」扱いになり、落ち着くまでの時間が長くなる

必要がなければドメインは変えない。変えるならアドレス変更ツールも使う

新旧両方のSearch Console

どれも公開前の準備で防げます。リニューアル全体の段取りは中小企業のホームページリニューアル完全ガイドにまとめているので、この記事では検索順位に関わる作業だけを、一段細かく説明します。

公開前にやること:URL一覧と転送表をつくる

1. 今あるページのURLを集める

最初に、今のサイトにあるページのURLを漏れなく書き出します。中小企業のサイトなら、次の3つを合わせれば、ほぼそろいます。

  • サイトマップ:多くのサイトでは「会社のドメイン/sitemap.xml」にページの一覧があります。
  • Search Consoleの検索パフォーマンス:「ページ」の表に、検索から訪問のあったURLが並びます。ここに出るページは特に大事です。
  • メニューとフッター:上の2つに出てこないページやPDFの資料を足します。

Search Consoleを使っていなければ、ここで自社のGoogleアカウントで登録します。比べる「前の数字」がないと、下がったかどうかも判断できません。

2. 転送表をつくる

集めたURLの横に、新しいサイトでの行き先を書きます。これが転送表で、制作会社とのやり取りにもそのまま使えます。URLを変えずに済むページは、変えないのがいちばん安全です。

今のURL

新しいURL

対応

注意点

/company.html

/company/

301で転送

中身が同じページへ1対1で向ける

/works/2019-01.html

/works/house-a/

301で転送

施工例は1件ずつ。まとめてトップへ向けない

/news1.html と /news2.html

/news/

301で転送

内容をまとめた場合は、まとめた先へ向けてよい

/campaign2018.html

(なし)

404か410で「ない」と返す

本当に要らないページだけ。訪問がある場合は近いページへ

Googleは、URLが変わるときはサーバー側の永続的なリダイレクト(301や308)を使うよう案内しています。一時的な転送(302)では、新しいURLを正式なものとして扱ってもらいにくくなります。また、多くの古いURLを関係のない1ページ(新しいトップページなど)にまとめて転送すると、「ソフト404」と見なされることがあると注意しています。転送は1ページずつ、最後の行き先へ直接向けるのが基本です。

3. タイトルと見出しを引き継ぐ

デザインを新しくすると、タイトル(title)や大見出し(h1)が「TOP」「会社案内」のような短い言葉に変わりがちです。Googleは、ページごとに固有で、内容を端的に説明するtitleにするよう案内しています。今のページが「地域名+工事の種類」で検索されているなら、その語句を新しいタイトルと見出しにも残し、本文も短くしすぎないようにします。

4. リンクとnoindexを確かめる

メニューや本文のリンクが古いURLのままになっていないかを見ます。Googleは、大事なページにはサイト内の別のページから少なくとも1つリンクを張るよう書いています。制作中に入れた「検索に載せない」設定(noindex)やrobots.txtのブロックは、どこに入っているかを一覧にし、公開の日に外せるようにします。

公開日にやること

Googleは、移転はアクセスが少ない時間帯に行うのがよいとしています。問い合わせの少ない曜日の午前中に切り替え、次の順で確かめます。

  1. noindexとrobots.txtのブロックを外す:Googleの案内でも、移転でよくある誤りの最初に挙げられています。
  2. 転送表の古いURLを実際に開く:全部が無理なら、検索から訪問の多い上位のページだけでも、1つずつ開いて正しい行き先に移るか見ます。
  3. 新しいサイトマップを送る:Search Consoleの「サイトマップ」から送信します。送信はヒントで、すぐ読まれる保証はありませんが、新しいURLを見つけてもらう手がかりになります。
  4. URL検査で主なページを確かめる:トップページと、訪問の多いページをURL検査にかけ、Googleから見て問題なく読めるかを見ます。
  5. httpsで警告なく開けるか:「http://」で開いたときに「https://」へ移るかも確かめます(SSLの考え方はホームページをSSL化する方法)。

AKIMAが2026年10月に自社サイトを公開したときは、ドメインはそのままにして、Search Consoleの所有確認用のTXTレコードをDNSに追記しました。所有確認が新しいサイトでも生きているかは、公開前に見ておくと安心です。

公開後にやること:1週間・1か月・1年

Googleは、小さいサイトから中くらいのサイトでも、大半のページの移転が反映されるまで数週間かかり、そのあいだ順位が一時的に変動するのは通常のことだと説明しています。慌てて設定をいじらず、時期ごとに見る所を決めておきます。

時期

見る所

こうなっていれば順調

こうなっていたら手を打つ

公開後1週間

Search Consoleのページのインデックス登録、サーバーのエラー

新しいURLが少しずつ登録され始める

「noindex タグによって除外されました」「見つかりませんでした(404)」が増えている

公開後1か月

検索パフォーマンスを公開前と比べる。サイトマップのレポート

古いURLの表示が減り、新しいURLの表示が増える

表示回数の大きいページが、新しいURLに入れ替わらずに消えている

公開後3か月

主な検索語句の掲載順位、問い合わせの数

公開前と同じくらいに戻る

特定のページだけ戻らない(タイトル・本文・リンクを見直す)

1年間

転送が生きているか

古いURLを開くと新しいURLに移る

サーバーを替えたときに転送の設定が消えている

Googleは、転送はできるだけ長く、一般的には1年以上残すよう案内しています。サーバーを替えたときに転送の設定まで消えないよう、転送表は社内にも保管します。

すでに順位が下がってしまったときの確かめ方

数週間たっても戻らないときは、「サイト全体」か「一部のページ」かに分けて考えます。Googleの案内に沿うと、確かめる順番は次のとおりです。

  1. 検索パフォーマンスで期間を比べる:公開前の同じ長さの期間と比べます。期間を最長の16か月にすると、毎年この時期に下がる季節の波かどうかも分かります。
  2. ページ別に差の大きい順に並べる:減ったのが一部のページなら、そのURLをURL検査にかけ、転送・noindex・タイトルの変化を見ます。
  3. サイト全体で減っていればインデックス登録を見る:「noindex タグによって除外されました」「robots.txt によりブロックされました」「見つかりませんでした(404)」が大量に出ていないかを見ます。noindexの外し忘れは、外せば回復に向かいます。
  4. 表示回数は同じでクリックだけ減っているか:その場合は、新しいタイトルや説明文が選ばれにくくなっている可能性があります。

Googleは、2位が4位になる程度の小さな変動は必ずしも対応が要らない、とも書いています。毎日の上下に一喜一憂せず、週や月の単位で比べてください。

なお、HP年齢診断でも、トップページのタイトル・説明文・大見出しの有無、サイトマップが見つかるか、開けないページへのリンク、スマホでページの中身が出るまでの秒数、「http://」からhttpsへ移るかを外から確かめられます。noindexの有無やSearch Consoleの数字は判定していないので、そこはSearch Consoleで見ます。

ケース別の判断

URLを変えずに見た目だけ新しくする場合

影響はもっとも小さく済みます。転送表は要りませんが、タイトル・見出し・本文を減らしていないか、noindexが残っていないか、表示が遅くなっていないかは同じように確かめます。

ページの構成を変えて、URLが変わる場合

この記事の手順がそのまま当てはまります。見積もりの段階で「転送表をつくり、301の設定までしてもらえるか」を制作会社に確かめてください(依頼先の比べ方はホームページ制作会社の選び方)。

ドメインも変える場合

転送に加えて、Search Consoleのアドレス変更ツールで移転を知らせます。Googleの案内では、このツールは新旧両方のサイトをSearch Consoleで所有者として確認し、古いトップページから新しいトップページへ301の転送をかけてから使い、効果は180日間続くとされています。httpからhttpsへの切り替えや、wwwの有無の変更には使いません。Googleは大きな変更は一度に1つずつ行うよう勧めているので、特別な理由がなければドメインは今のまま作り直すほうが安全です。ドメインの扱いはドメイン移管の手順と注意点で説明しています。

よくある質問

転送の設定さえすれば、順位はまったく下がりませんか?

言い切れません。転送は手がかりを新しいURLへ引き継ぐ仕組みですが、移転のあいだの一時的な変動は通常のことです。タイトルや本文を大きく変えれば、転送とは別に評価が変わることもあります。

古いページを削除するのは、すべてよくないのですか?

そうとは限りません。今の事業と関係がなく、検索からの訪問もないページなら、削除して「ない」と返して構いません。Googleも、移転しないページは404や410を返すよう案内しています。迷うのは訪問のあるページで、その場合は内容の近いページへ転送するか、中身を新しいページに入れて残します。

次に確かめること

作り直すかの判断や費用はリニューアル完全ガイド、公開日の選び方はリニューアルのタイミングの決め方で確かめてください。AKIMAの「HPもう、つくってます」では、ドメインの移管は行わずWebの表示先だけを切り替え、公開前に表示・フォーム・SEOの確認をしてから公開しています。料金は初期費用0円・月額19,800円(税別)で、契約は12か月ごとの自動更新、期間中に解約する場合は残りの月数分を一括でお支払いいただきます。初月(お申し込み日から1か月)は無料で、その期間中は0円で解約できます(お申し込みにはクレジットカードの登録が必要です)。詳しくは料金のページをご覧ください。

この記事の一次情報

・AKIMAのHP年齢診断が実際に判定している検索まわりの項目(トップページのタイトル・説明文・大見出し〔h1〕の有無、住所などの構造化データ、サイトマップが見つかるか〔robots.txtのSitemap行、なければ/sitemap.xml〕、画像の説明〔alt〕、開けないページへのリンク、スマホでページの中身が出るまでの秒数〔2.5秒以上で注意、4秒以上で要対応〕、http://からhttpsへの転送)と、判定していない項目(noindexの有無、Search Consoleの数字)を分けて示しました(実装で確認)。 ・AKIMAが2026年10月に自社サイトを公開したときは、ドメインを変えず、DNSにSearch Consoleの所有確認用TXTレコードを追記してから公開しました(実際の作業)。 ・料金と条件は、AKIMAの実際の料金条件(初期費用0円・月額19,800円税別、12か月の自動更新、中途解約は残月数分一括、初月無料で期間中は0円解約、クレジットカード登録必須)と、月額に含まれる「公開前の表示・フォーム・SEOの確認」、ドメインを移管せず表示先だけを切り替える運用です。

出典

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